長引く咳・ぜんそく外来
風邪は治ったのに、長引く咳でお困りではありませんか?
「風邪症状は治まったのに、咳だけが2〜3週間以上残っている」「夜中や明け方に激しく咳き込む」「冷たい空気や会話で咳が止まらなくなる」といった症状はありませんか?
咳が長引く場合は、風邪のあとに気道の炎症が残っているだけでなく、咳喘息や気管支喘息、アレルギー、肺炎などが関係していることがあります。
咳が続くと、夜眠れない、咳でご家族を起こしてしまう、仕事や勉強に集中できない、胸やお腹が痛くなるなど、日常生活にも影響します。「咳だけだから」と我慢せず、お気軽にご相談ください。
当院では、小さなお子様から成人の方まで、長引く咳やぜんそくの診断・治療を行っています。
このような「長引く咳」「ぜんそく」の症状はありませんか?
- 風邪が治ったあとも咳だけが2~3週間以上続く
- 夜中や明け方に咳がひどくなる
- 咳で目が覚めたり、眠れなかったりする
- 冷たい空気や気温の変化で咳が出る
- 会話や笑ったことをきっかけに咳き込む
- 運動中や運動後に咳が出る
- タバコの煙、香水、ほこりなどで咳が出る
- ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がする
- 痰が絡む咳が続いている
- 季節の変わり目(春・秋)になると咳が出やすい
長引く咳・ぜんそくの主な原因
風邪やインフルエンザなどの感染症では、熱や鼻水が治まったあとも、気道の炎症が残り、咳だけが続くことがあります。
時間の経過とともに治まる場合もありますが、咳が長く続くときは、次のような病気も考えられます。
咳喘息(せきぜんそく)
ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音(喘鳴:ぜいめい)は目立たず、「乾いた咳(コンコン)」だけが長く続く病気です。
夜間・明け方、エアコンの風、季節の変わり目、冷たい空気を吸ったとき、会話や運動をしたときなどに咳が出やすいのが特徴です。「風邪をひくたびに咳だけが長く残る」という方も、咳喘息の可能性があります。
市販の咳止め薬では効果が出にくく、気管支を広げる薬や気道の炎症を抑える吸入薬などを使用します。放置すると約3割の方が気管支喘息へ移行すると言われているため、早めの治療が重要です。
気管支喘息(ぜんそく)
空気の通り道(気道)に慢性的な炎症が起き、気道が狭くなって呼吸が苦しくなる病気です。
「ゼーゼー、ヒューヒュー」という音(喘鳴:ぜいめい)や息苦しさ、激しい咳が出ます。
ぜんそくは子どもの病気と思われがちですが、大人になってから発症する方も増えています。
風邪、花粉やハウスダスト、タバコの煙、運動、疲労などがきっかけとなり、季節の変わり目や気圧の変化によって症状が出やすくなることもあります。
症状がないときも気道の炎症が続いている場合があるため、発作が起きたときだけ対処するのではなく、日頃から炎症を抑え、発作を予防することが大切です。
アレルギーによる咳(アレルギー性咳嗽)
花粉、ダニ、ハウスダスト、ペットの毛などが原因で起こる咳です。
特定の季節や環境で咳が出る、鼻水・鼻づまり・目のかゆみも現れる場合は、アレルギーが関与している可能性が高くなります。
鼻水・後鼻漏(こうびろう)による咳
鼻水が喉の奥へ流れ落ちる状態を「後鼻漏」と呼びます。流れた鼻水が喉を刺激することで、湿った咳や痰が続きます。
横になると咳が出やすい、喉に鼻水が流れる感じがする、痰が絡むような場合は、後鼻漏が関係していることがあります。
感染後咳嗽・気管支炎・肺炎
風邪ウイルスやマイコプラズマ、百日咳などの感染によって気道がダメージを受け、過敏状態が続くケースです。炎症が肺まで広がると肺炎を引き起こし、発熱や強いだるさを伴うこともあります。
その他の原因
胃酸が食道に逆流して喉を刺激する「逆流性食道炎」、長年の喫煙が原因となる「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」、降圧薬などの薬剤の副作用によって咳が引き起こされることもあります。
お子様の長引く咳について(小児の咳・ぜんそく)
お子様の気道は大人よりも細いため、少しの炎症や鼻水、痰でも空気の通り道が狭くなり、咳が出やすい傾向があります。
診察の際は、「どのような音の咳か」が重要な情報となります。
| コンコン(乾いた咳) | 風邪のあと、咳喘息など |
|---|---|
| ゲホゲホ(湿った・痰の絡む咳) | 気管支炎、副鼻腔炎(後鼻漏)など |
| ケンケン・オットセイの鳴き声のような咳 | クループ症候群(喉の奥の腫れ) |
| ゼーゼー・ヒューヒュー(喘鳴) | 気管支喘息、細気管支炎など |
保護者の方へお願い
受診時には咳が出ないこともあります。夜間などに特徴的な咳が出る場合は、スマートフォンで咳の音や呼吸の様子を録音・撮影してお持ちいただくと、診断の参考になります。
当院で行う「長引く咳・ぜんそく」の検査・診断
咳の診断はとても難しいです。一度で解決するのは珍しく、ていねいな問診(いつから、どんな状況で、どんな咳が出るか)に加えて、必要に応じて以下の検査を行い、少しずつ原因を特定していきます。
胸部レントゲン検査
肺や気管支の様子を確認し、肺炎や結核、その他の呼吸器疾患が隠れていないかを調べます。
肺機能検査(スパイロメトリー)
息を大きく吸ったり吐いたりして、肺活量や空気の通りやすさを数値化します。気道の狭窄(狭くなり具合)を確認し、ぜんそくやCOPDの診断・治療効果の判定に用います。
長引く咳・ぜんそくの治療方針
長引く咳の治療は、「咳を抑える」だけでなく「何が原因で咳が出ているのか」に合わせた治療を行うことが基本です。また、なかなか良くならなかったり、治ったと思ったらぶり返したりと、治療期間も長くなる傾向にあるので、根気よく治療する必要があります。
咳喘息・気管支喘息
気道の炎症を根本から抑える「吸入ステロイド薬」や、気管支を広げる「気管支拡張薬」を中心に治療します。ぜんそくの薬は本当にたくさんあります。当院では一人ひとりの体質や症状にあわせて、細かくおくすりの処方を調整します。
症状が良くなっても炎症が残っている場合があるため、自己判断で中断せず、医師の指示通りに継続することが再発防止のカギとなります。
アレルギー・後鼻漏
痰が絡む場合には痰を出しやすくする薬、アレルギーが関係している場合にはアレルギーを抑える薬などを使用します。
ネブライザー吸入療法
当院では院内での薬液吸入(ネブライザー)ができます。2種類のお薬を細かい霧状にして直接気道に届けるため、呼吸を楽にする効果が高く、吸入器をうまく使えない小さなお子様でも安心して治療を受けられます。
ネブライザーは毎日吸入しに来ていただくことができます。お子さんや学生さんなどは、吸入だけで治ってしまうケースも多いです。


